よしおとよし子のHAPPY LIFE🍀

30代共働き夫婦のリアルな暮らしとお金の話

世代交代

 

生理が来ない。

毎月きちんと30日周期でやってくるのに、来る気配が全くない。

 

ソワソワソワソワ。

 

3年前にも一度、生理が1週間遅れたことがあり、その時に購入した妊娠検査薬を薬箱から引っ張り出した。

 

 

といっても、妊娠検査薬は通常、生理予定日から1週間後に使うもので、その日はまだ予定日から3日後。

 

いまトライしなくても、一週間も生理が来なかったら自ずと“それ”が分かるじゃんか。

 

 

頭ではわかっていても、どうも試さずにはいられなくなり、仕事から帰ってきてすぐさまトイレに駆け込んだ。

 

 

予感は的中。

検査薬に尿をかけた瞬間、陽性反応が出た。

 



 

「ついに、コウノトリがやってきた!」

 

 

なんとなく予想していたので嬉しい気持ちはそこまでなく、どちらかというと無に近い感情。

 

30分程して帰ってきた夫に検査薬を見せると、浅めのニッコリ顔で

「よし子、よかったね」

 

 

思っていたよりもずいぶんと早い事の展開に少し驚いたけれど、喜ばしい事なので素直にありがたい、と思う。

 

 

その日は、少しずつ喜びが増してきて、いまおなかの状態がどんな感じだとか、病院へはいつ頃行くのがいいのかとか、調べて寝た。

 

 

 

翌日、

前日の喜びと相反して不安が一気に押し寄せてきた。

 

 

「責任をもって育てられるだろうか」

「面倒臭がりなのに子どものために動けるだろうか」

「夫との二人だけの時間が終わってしまう」

 

 

もうおなかに命が宿っているかもしれないのに、不謹慎な考えばかりが脳内を埋め尽くす。

後悔しているわけではないけど、不安でたまらない。

 

それから数日は不安と嬉しさが交互にやってきて自分でもよくわからない状態が続いた。

 

 

そして昨日、

産婦人科で超音波検査してもらったところ、正常妊娠していると告げられた。

これが実際に撮ってもらったエコー写真。

 

 

胎嚢(たいのう)といって、赤ちゃんを包む袋が確認できると妊娠が確定する。

画像で黒く見える部分がそれです。

 

 

「中身、空っぽだけど本当にいるの?」

 

 

 

医者からは

「流産の恐れがあるので、とにかく安静に。

外出もなるべく控えて長距離の移動や新幹線、電車は避けて。

免疫が下がっているので人混みには行かないように」

と説明があった。

 

先生、仕事休んでいいですか。

 

 

心拍確認できなかったので、2週間後に再訪する。

 

 

 

 

ちょっと早い気はしたが

その足で、実家の両親に報告しに行った。

 

 

こういう時、どんな感じで親に報告するのがいいのか迷う。

 

開口一番、

「妊娠したで!」

というのがいいか、

 

ある程度時間が経ってから

「実はな・・」

と切り出すのがいいか。

 

 

結局、病院でもらったエコー写真を何も言わずに手渡すことにした。

 

 

二人とも喜んだのはつかの間、すぐに顔色を変えて

 

「子ども育てるの大変やで」

「ちゃんとやっていけるんか」

 

 

やなこと言うぜ。

 

あれほど子どもはまだか?と言ってきていたのに。

だんだん腹立たしくなってきて、同時にまた不安が襲ってきた。

 

 

「子育て自信ないわ」

「子どもが小・中・高と進んで行くのを考えたら嫌気がさしてくる」

「反抗期になったら子どもを愛せそうにない」

 

母親に胸中を吐き出す。

 

 

仕舞いに

「子どもを作ったことを後悔してしまったらどうしよう」

と言ったら

 

 

「産んで後悔したことなんか一回もないわ!」

 

 

と怒られてハッとした。

 

 

 

怖がってるだけだ。

もっと素直に喜ぼう。

 

 

きっと、産み育てていくうちに

自分より大事な存在になっていくだろう。

 

母がそうだったように。

 

 

 

 

とりあえず今、子のためにできることは、安静にすること。

不要不急の外出も控えよう。

 

 

がんばって産むぞ!

 

 

 

おわり